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「ネットビジネス」はなぜうさんくさいと言われるのか?

      2017/11/03

あなたは自動車を持っていますか?

こんばんは、伊坂です。突然の質問ですが、当然持っている方持っていない方、両方いらっしゃるはずですから、意味のない質問かもしれません。

 

では、こんな質問ではどうでしょう。「自動車保険のコマーシャルを見たことありますか?」

 

ほぼ100%の方が「YES」と答えるのではないでしょうか?

 

テレビを全く見ない、そもそも持っていないという方でも一度くらいは病院の待合室や、電気店の店頭、食堂などで見たことがあるんじゃないかなと思うくらい頻繁に流れています。

 

ここ15年くらいでしょうか。最初は「お電話で今すぐお見積を!」だったコピーも、時代の進化にあわせて「ネットで検索!」に変化はしましたが、いわゆる通販型の自動車保険のコマーシャルが流れない日はないと言ってもいいでしょう。

 

では、あれだけ盛んに宣伝している通販型の自動車保険、あなたは利用していますか?

 

通販型の自動車保険の普及率はわずか5%

ちょっと話を変えますが、先日某損害保険会社に勤めている友人と飲む機会がありました。

 

私は以前から気になっていたことを聞いてみました。「あれだけTVCMで通販型の宣伝されたら、仕事厳しいんじゃない?」

 

彼の答えはこうでした。「え?通販型のシェア知ってる?5%だよ、5%。残り95%の人は昔ながらの代理店通して契約しているから、そこでいかに他に負けないかの方がぜんぜん大事だし」

 

友人ながら彼の言い分だけではとても信じられない数字でしたので、調べてみたらあっさり出てきたのがこちら。

 

確かに平成26年度でも5.9%としか通販型のシェアは無いようです。

 

いかがでしょうか。この5%という数字。多いでしょうか、少ないでしょうか。

 

私はびっくりしました。そのあまりの少なさに。

 

なぜなら、私は「お電話で今すぐ見積もりを!」の時代にとっくに通販型の自動車保険に乗り換えていたので、今はもうすっかり通販型が主流だと思っていたからです。

 

人はそうそう行動を変えない

なぜ95%の人は通販型にしないのでしょう?保険は純粋なサービスを買う商品です。内容と価格で他の商品と簡単に比較できますから、通販型が安いのはすぐわかることです。

 

これが例えば炊飯器だとなかなかそうはいかないですよね。実際に購入してから、家でお米を炊いて食べてみて初めてその良し悪しがわかるので、事前にどれだけ情報を集めても最終的には「良さそうだな」「価格に見合ってそうだな」という予想で買ってみるしかないわけです(まあ、最近は試食させてくれることもありますけどね)。

 

安いのに買わない。こういう場合購入する方の気持ちに「不安」があるのが買わない理由です。

 

通販型の自動車保険が出始めた頃、まことしやかにこんなことがささやかれていました。「通販型の自動車保険は安いけど、いざ事故にあった時に事故受付になかなか繋がらない。対応も悪い」

 

これが本当なのかどうか私には知るすべはありません。私個人の経験から言えば、実際に通販型に変えてから何度か事故を起こして(笑)実際に対応いただいていますが、問題があったところは一社もありませんでした。

 

でも噂が本当可どうかわからなければ大多数の人はあえて通販型に変えないのです。「自動車保険は安心を買う商品だしな。少しくらい高くてもいざという時に安心できる会社でいいや」という決断をする方、あるいは面倒だし、今まで通りでいいやという方が95%ということです。

 

繰り返しになりますが、自動車保険に通販型があって、価格も安い。これは今では多くの人が知っていることです。でも、実際に変更した人は全体の5%で残り95%は変えていない。

 

通販型の会社もわかっていますから「顧客満足度3年連続1位!」とか「実際に事故にあいましたが、電話したらとても丁寧に対応してくれて・・・」とかなんとかお客さんに安心してもらおうとしてはいます。

 

それでも、15年かかってやっと5%というくらい、人はそうそう行動を変えないということがおわかりいただけるでしょう。

 

ネットビジネスはうさんくさくて当たり前

このサイト一体何のサイトだ・・・?というくらい、自動車保険のことを書いてきましたが、ここにはネットビジネスに繋がる強烈なメッセージが2つ込められているからこそ、長々と書いてみました。

 

世間はあなたが住んでいる世界とは必ずしも一緒とは限らない

この話からわかるメッセージの一つ目は「世間はあなたが住んでいる世界とは必ずしも一緒とは限らない」ということです。

 

どういうことかというと、この私のサイトにたどり着いたということは少なくともネットビジネスに関心がある方でしょうから、ネット通販は当たり前にされる方ばかりでしょう。

 

でも世の中にはAmazonや楽天ですら使ったことがない人達が大勢います。そういう人達もいずれはネット通販に参加してくるでしょう。

 

ただ、今の時点でネットビジネスに興味を持っている層というのはまだまだ少数派です。あれだけCMを打っている通販型の自動車保険ですら実際に不安を克服して契約している人は5%ということを考えるとおそらくネットビジネスに関心がある層は5%以下でしょう。

 

ですから、逆をいえばまだまだチャンスが転がっているはずです。

 

そして、そこに目をつけたあなたは優れたセンスをお持ちといってよいと思いますが、世間一般の人とはズレているという認識は必要でしょう。そうすると、何かとつまづかずにすみますので、覚えておいたほうがよいと思います。

 

人は不安なうちは買わない

もう一つのメッセージは「人は不安なうちは買わない」です。通販型の自動車保険はあれだけ「安心」にフォーカスして宣伝を流して、恐らくですが実際の事故対応にも丁寧に対応してお客さんの「安心感」を高めて少しづつ認められてきたという歴史がありますね。

 

では、ネットビジネスはどうでしょう?どんなネットビジネスをやるにしても世の中の大多数の人からしたら、「よくわからない」から「あやしい」し、「うさんくさい」ものです。宣伝もしてなければ実際に騙されるケースもまだまだある業界ですから、これは当たり前の反応です。

 

じゃあ、ネットビジネスがマスコミでもっともっと取り上げられるようになって、一般の人の認識も高まって、優れた商品ばかりにならないとお客さんは買ってくれないのでしょうか?

 

そんなことはありません。もう一つお客さんの不安を取り除く方法があります。「個別化」です。

 

「個別化」というと難しく聞こえますが、要はお客さん一人ひとりと向き合ってじっくり要望を聞いて丁寧に対応して、お客さんの信頼を得ることにすぎません。

 

でも、これを徹底してやれば、ネットビジネスのようなそもそもうさんくさい業界では逆に光ることができます。すごく小さな例ですが、Amazonの星だって同じです。ちゃんとした対応を続けて高い評価を得ることができれば、Amazonの中でより信頼できる販売者という評価につながりますし、実際に売れ行きにも大きく影響するのはみなさんもイメージしやすいのではないでしょうか。

 

また、お客さんの不安を完全に解消することが大事なのではありません。解消できていなくても「解消できるように努力している」という事実が重要です。

 

人はできれば自分の選択が正しくあって欲しいという願望を必ず持っていますから、少しづつでも不安を解消する方向に針を進めさえすれば、いずれ自分で「これだけ対応してくれているし、この店を選んだ俺の選択は間違いじゃなかった」と思い始めてくれます。「自己正当化」ですね。

 

いかがでしたでしょうか?自動車保険一つをとってもいくらでも考える材料になりますね。またネットビジネスにまつわるいろいろ書きますので、お楽しみに。

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