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転売屋、いわゆるテンバイヤー問題

      2017/11/03

「せどりをやる気はありません。だって、うさんくさいですからね」

こんにちは!伊坂です。これは「せどり」について試験的に無料相談をしていた時に相談者の方から言われたことです。

 

もう少し詳しく話すと、紹介していた記事に「これってせどりですか?」と質問いただいて「そうですよ。ご興味ありますか?」と聞いた時の答えですね。

 

せっかく興味持っていただいたのに「せどり」ってだけで「うさんくさい・・」。まあ、現在のネットビジネスの状況だと仕方がない面もありますが、新しいことに関心を持ったのにもう少し話を聞いてくれてから判断してもいいのにもったいないなあとも思います。

 

ですので、今日は少しこの「うさんくさい」問題についてお話してみたいと思います。

テンバイヤーは悪?

ネットビジネスのうさんくささに関して最も影響が大きいのはこの「テンバイヤー」というワードですね、おそらく。

 

この言葉がいつから使われたのは定かではないのですが、それこそファミコン、たまごっちの時代から買い占めだとか、転売だとか社会的に問題になることは定期的にありました。

 

ただ、ネット掲示板の普及とWebでの個人での販売が簡単になってきたことで、一般の人達にもどうやらそういうことで儲けている人達がいる、それはけしからんという認識が徐々に広まって「テンバイヤー死ね」みたいな形で語られることが増えていったんじゃないかなと思ってます。

 

(前提としてお話しておかないといけないのが、転売は法律で規制されている分野がありますよね。例えば、コンサートのチケットを買い占めて、高額でコンサートホールの前で売ったりする「ダフ屋」行為は法律で禁止されていますので、逮捕の対象です。他にも中古品を転売するには古物商の資格が必要なことになっていますから、大量かつ反復してヤフオク等に出しまくるなら資格が必要になってきます。)

 

ただですね、ダフ屋はおいとくとして、Amazon、ヤフオク、メルカリ等々・・・、日常的に要らなくなったものを売る人達、たまたまイオンで見かけたNintendoSwitchを買ってヤフオクで出品した人、そんな人達が古物商の資格を取っていると思いますか?

 

そんなわけないですよね。ですから、個人の趣味として楽しんでいる方はたくさんいますし、事業として本格的に取り組むまではそれでいいのですから、気兼ねなく取り組んでみればいいのになと思います。

買う自由、買わない自由

では、法律的なこととは別にモラルとしてはどうなんでしょう?

 

「テンバイヤーのせいで高く買わされた、だからいなくなればいい」

 

よく見ますよね~。でも、これって本当に議論をぶったぎっているというか、単純化しているというか考えてない発言ですよ。

 

例えば・・・、クリスマスプレゼント、この前まではレゴって言っていたのに直前で戦隊モノの変身アイテムがやっぱりいいって息子が言いだした。

ビックカメラ、ヨドバシ、ヤマダ・・・どこにいっても売り切れ。そんな時に定価の1.5倍でヤフオクに出品があったら・・・、あなたがお父さんお母さんだったらどうするでしょう?

 

例えば・・・、昔途中まで読んでいたマンガ、最近ネットで見て続きが読みたくなってブックオフで探してみるけど見つからない。

Amazonで見たらブックオフみたいに108円というわけにはいかないけど、定価以下では買えそう・・・、あなたならどうするでしょう?

 

私は転売というのは「買いたい人と売りたい人の需要と供給がマッチングするから成立する」と考えています。

 

先程のクリスマスプレゼント、「どこにもないから諦めて違うのにしようね」という親もいれば「大変だったけど、なんとかサンタさん探してくれたみたいだよ」という親もいるでしょう。これはどちらが正しいということではなくて、その人その人の価値観でどちらも正しいんです。

 

マンガもそうです。「中古だしブックオフあちこちいって探してみよう」という人もいれば「もういますぐ読みたい。買っちゃおう」という人もいるでしょう。どっちが正しいわけじゃないというのはわかっていただけますよね。

 

ただこういう人もいます。「だって、テンバイヤー買い占めるじゃん。あいつらいなかったら普通に買えるのに」

 

確かにそういう面はあるでしょう。私も別にテンバイヤーを擁護したくて、この文章を書いているわけではないですし、「Nintendo Switchこんな価格になってんの?!」と驚いたりもしてます(笑)。

 

でも、考えても見てください。今この瞬間にNintendo Switchを買わなかったら、あなたは死にますか?

 

死なないですよね。「死ぬくらい欲しい」そういうかもしれません。でも、それくらい欲しかったらテンバイヤーうんぬん言う前に並んだり、予約入れたりしてさすがに今はもう手に入れているはずです。

 

ですから、今Amazonを見たらやっぱり定価より20,000円くらい高いです。

「並んだり、予約入れたりはしたくない。でも今欲しい」という価値観なら買えばいいだけの話で、買わない自由は誰にだって平等にあるのですから。

定価にはいずれ必ずなりますからね。

結局、生活必需品でなければ買うのも買わないのもお客さんが選択することなのです。

安く買って高く売る、これって・・・

ビジネスの基本ですよ。利益が出そうな商品を選んで、安く買って高く売る。ですから、私は転売も立派なビジネスだと思います。

 

ただ、ビジネスとして考えれば、専業でやるならリスクはどうなのか、継続性はあるのかも考えなければいけませんし、副業としてやるなら費やした時間に見合っているのかが重要です。

その時間バイトしたほうがよっぽど稼げたなんてのはよくある話です。

 

少し歴史を振り返ってみましょう。

例えば「米騒動」、歴史の時間に習いませんでしたか?細かいことは省くと、米の値段が上がり始めたのに米商人がもっと上がるだろうと売り惜しみや買い占めを始めて、結果的には暴動に発展した事件です。

やっぱり生活必需品の買い占めはいけませんね。

こういうことはビジネスとしては×でしょう。

 

でも、紀伊国屋文左衛門のみかんの話はどうでしょう?

これは知らない人もいるかもしれませんが、紀伊の国(今の和歌山)の商人、文左衛門が豊作のみかんを嵐で誰も船を出さない中、江戸まで船で運ぶことに成功して一大商人になったというお話で、江戸時代は美談として随分語られたようです(どうも作り話らしいですが)。

 

これって、まさしく豊作のみかんを「安く」買って、嵐でみかんが届かない江戸まで「リスク」を取って運んで、「高く」売ることに成功したビジネスのサクセスストーリーですし、立派な「転売」です。

そして、その「サクセスストーリー」が江戸の庶民に広く受け入れられていたってことです。

 

そもそも、転売で成り立っているビジネスって数え切れません。

イオンが野菜の値段を高くしたからって「ああ、不作なのかな」くらいにしか思いませんよね。お正月前におせちの具材がいつもより高くても「正月前はやっぱり高くなるよね~」とむしろそれで季節の到来を感じたりしていませんでしょうか。

何10億円というビルを扱う不動産業者も、1本何銭のネジを扱う商社も「転売」で利益を得ている点では何も違いはないのです。

 

安く買って高く売る。

企業だろうと、個人だろうとビジネスで利益を得ようとしているなら、誰でもやっていることです。

その利益のとり方が「テンバイヤー」は一般の人にも理解しやすくて、企業だと複雑で見えにくいってだけです。

すっかり長くなってしまいましたが、今日はもしいまあなたが「ネットビジネスで稼いでみよう」あるいは「稼いでいます」という方なら、何も後ろめたさを感じることはないということをお伝えしたかったのです。

その辺にいくらでもある商社やスーパーがやっていることを個人でやろうとしているのですから、むしろ素晴らしいと思います。

ぜひ堂々と取り組んでいただければいいと思いますし、このブログでもそのお手伝いができるようにしていきたいと思っていますので、次回をお楽しみに。

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